「最後の数秒までワクワクさせる」
「ディナモがポカールの奇跡を逃す」と大きな見出しを見つけたのは、ドレスデンの地元紙ドレスデナー・モルゲン・ポストである。
同紙は小見出しを「繰り返し奇跡は起こるものだ。昨晩は残念ながら起こらなかった。ディナモはDFBポカールのベスト16で僅差の0-2で姿を消したが、大きなボルシア・ドルトムントと戦った」としている。
2015年3月3日、3部所属のディナモ・ドレスデンはDFBポカール(ドイツ・カップ)のベスト16で敗退した。1回戦で1部所属のシャルケを相手に大金星をあげ、2回戦では2部のボーフムも下したドレスデンだったが、「奇跡」は続かなかった。ドルトムントに0-2で敗れる。
それでも地元紙ならではと言うべきか、「僅差」で敗退したドレスデンの戦いを讃える論調だ。ドルトムントについては「ボールを多く支配したが、正しい情熱に欠け、ほとんど既に冷め過ぎていて感情が無い。選手達の輝きは多く見受けられなかった」と手厳しい。
一方で、オラが街のドレスデンに対しては、31分にクレウツァーがエリア内であわやPKを獲得したかに思えた場面を挙げながら、「ディナモは前半戦は見事な働きを見せる」として健闘を讃えている。50分にインモービレに先制ゴールを奪われながらも、「それでもディナモは諦めない」。
「インモービレがカウンターの後で0-2となるゴールを決める(90分)」という一文の前には、「最後の数秒までワクワクさせる」と記している。
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