契約延長が4月まで保留となっているMF乾貴士【写真:Getty Images】
フランクフルトは今季いっぱいで契約満了を迎えるMF乾貴士の契約延長を4月まで保留する考えを明かした。4日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
2012年にボーフムからフランクフルトに移籍した乾は、移籍初年度にリーグ33試合に出場し6得点の活躍を見せ、チームをヨーロッパリーグ(EL)出場に導いた。しかし、2シーズン目になると、アルミン・フェー前監督から冷遇され出場機会が激減していた。
トーマス・シャーフ監督を迎えた今季は、再び信頼を勝ち取り得点こそ1得点ではあるものの、ここまでリーグ19試合に出場。日本代表へ復帰を果たし、アジア杯にも出場した。
そして、1月の段階ではブルーノ・ヒューブナーSD(スポーツディレクター)が、「契約延長のオプションがある」と、地元紙に明かし、契約延長は確実かと思われていた。
しかし『ビルド』は、乾の不安定なパフォーマンスにもう少し様子を見るだろうと報じている。
さらに、財政的な問題もありEL出場が大きなカギとなっているようだ。ヒュブナーSDは「まだ時間はある。もう少し様子を見る」と話しており、今後のチームの成績に依存する様子。
さらに「我々の財政はバラ色のようなものではないことはわかっている。同時に我々にとって追加投資のための収益が重要だ」と、EL出場による放送、広告収入が重要だと明かしている。
また、乾と同様チェルシーからレンタル中のMfルーカス・ピアゾンについても1年のレンタルを延長するかどうかはチームの成績次第と同紙は見ているようだ。
後半戦の立ち上がりは苦戦したものの、再び勝ち星を重ねEL出場権が見えてきたフランクフルト。乾の活躍で契約とEL出場権の獲得に期待がかかる。
【了】
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