主力の流出は最小限。守備陣に実力者を確保
J2優勝を成し遂げた昨季のチームは非常に若かった。主力の最高齢は1987年生まれのGK秋元陽太で、30歳を超えた選手はほとんどいなかったのだ。
そんな中、今季はアンドレ・バイヤ、坪井慶介、藤田祥史という3人のベテランをチームに加えた。
アンドレ・バイヤはかつてフェイエノールトで小野伸二や宮市亮とプレーしたこともある経験豊富なCBで、すでに主力に定着。FC東京へ復帰してチームを去った丸山祐市の穴を埋める以上の活躍が期待される。
前回のJ1挑戦では62失点と守備の崩壊が降格の大きな要因だった。アンドレ・バイヤとともに、坪井の経験値も失点を減らすのに大きな役割を果たすだろう。
また、昨季主力を務めていた選手のうち、何人かが退団した。それでも一昨季まで主力を務めた高山薫が柏で経験を積んで復帰し、浦和から日本代表経験のある山田直輝といったチョウ監督の戦術にマッチする戦力を的確に補強している。
彼らが期待通りの力を発揮すれば、抜けた選手の穴を埋める以上の成果が得られるに違いない。