代表クラスを獲得。昨季以上の陣容に
補強した即戦力はいずれも日本代表にも入れる実力を持った選手たち。フィットすれば、昨季以上のチームになるだろう。
左サイドバックにはサガン鳥栖から安田理大を獲得。攻守共にレベルが高く、90分間パフォーマンスが落ちないのも魅力。またキャラクターも良く、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げてくれるだろう。相馬崇人とのポジション争いにも注目だ。
大宮アルディージャからは高橋祥平が加わった。センターバックの他、ボランチやサイドバックも高いレベルでこなすことができる。戦術理解度も高く、各ポジションで必要なスキルも備えた選手。熱くなりすぎて我を失うことも少なくなかったが、近年は冷静さを身につけている。それでも相手を激しく潰すことのできる強いハートは、チームの力になる。
渡邉千真は昨季、リーグ戦3得点と不本意なシーズンを過ごした。一昨年は17得点を挙げているように、ストライカーとしての能力はピカイチ。様々なシステムに対応でき、ゴール前では確実に仕事を遂行する。
マルキーニョスも40歳間近だ。このJリーグ史上最高峰の助っ人の後釜に据えるとなれば、渡邉はフィニッシュ以外も磨く必要があるだろう。マルキーニョスは守備での貢献が非常に高い選手。それでいてチームの得点源としてゴールを決めてくれる。二桁ゴールを保障してくれる稀有な選手だが、今季もこれまで通りゴールを取り続けられるかは不透明なため、チームとしてもマルキーニョスに頼りきりではいけないだろう。新加入の渡邉がマルキーニョスとの切磋琢磨で何を得るか。今季、神戸の注目点のひとつだ。
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