昨季は首位に立ったこともあった
昨季序盤は非常に調子が良く、首位に立った時期もある。前半戦は上位を争う快進撃を見せ、タイトル獲得もあるのでは、と周囲を驚かせた。しかし、終わってみれば11位という平凡な順位でシーズンを終えた。
クラブは今季、新たにネルシーニョ監督の就任を発表。柏レイソルをJ1王者に導いた名将は、相手によって柔軟に戦い方を変えるなど、勝ち方を知っている監督。昨季の後半戦、神戸はパスワークでの攻撃に固執するあまり、カウンターを受けて失点することが増えた。自分たちの持ち味を発揮することは重要だが、研究されたときには脆さを露呈した。
ネルシーニョ監督はどのようにプレーすれば良いか、選手たちに示すことができる。選手たちの自主性は尊重するが、勝利のためにやるべきことは妥協なく植えつけていくはずだ。
各ポジションで積極的な補強を行った神戸だが、いずれの選手もレベルが高く、特に他クラブから獲得した戦力は楽しみな選手ばかりだ。退団した選手の穴もすぐに埋められそうだ。既存戦力も昨季の結果には満足していないだろう。新たな船出となる神戸だが、今季は勝負の年になる。
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