タイトな守備のドレスデンに苦戦も
ドルトムントが地力を示した試合だった。
2015年3月3日、DFBポカール(ドイツカップ)ベスト16、ドルトムントはアウェイで3部所属のドレスデンと戦う。
ドルトムントの対ドレスデン戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】ランゲラク、【DF】右SBキルヒ、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにケール、ギュンドアン、2列目は右からブワシュチコフスキ、香川真司、ロイス、【FW】インモービレ。
一発勝負のカップ戦はどこか慎重にならざるを得ない。相手がカテゴリーで劣る格下ではなおさらのことだ。ジャイアントキリングの可能性は、常につきまとう。
ドルトムントは緊張感を保ちながら、ギュンドアンを中心に、ボールを支配していった。ドレスデンはラフだがタイトな守備から、カウンターを狙う。
シャルケ戦に続いて、香川はドレスデンのMFとDFの間を利用しようとする。10分、右サイドでロイスからパスを受けて、キルヒへパスを送る。キルヒが戻したボールを、ブワシュチコフスキは再び香川へ。そしてキルヒ、ロイスとドルトムントは右サイドを崩しにかかる。
11分には、シュメルツァーから縦パスを受けて、エリア内へ走るインモービレへラストパス。香川はロイスらとともに、連動の軸として、ドルトムントの攻撃を組み立てていった。
しかし試合後にフンメルスが「ドレスデンは良く守備をして、我々に多くのゴールのチャンスを許さなかった」と振り返ったように、ドルトムントはなかなかゴールを奪えない。
そんな中、25分にロイスがアクシデントでムヒタリヤンと負傷交代となる。帯同しなかったオーバメヤンとともに、ドルトムントは、直近のリーグ戦4試合で9点と得点源となっていた2人をドレスデン戦で欠くこととなった。