退任を発表したデビッド・ウィーラン会長【写真:Getty Images】
イングランド2部リーグのヴィガンの新会長に23歳の若者が指名された。現地時間3日の英紙『ガーディアン』をはじめ、各メディアが報じている。
現在イングランド2部相当のチャンピオンシップに所属するヴィガン。その会長であるデビッド・ウィーラン氏は1月31日に人種差別的な発言があったとして、イングランド・サッカー協会(FA)から6週間の活動停止と罰金5万ポンド(約935万円)の処分を受けていた。
20年間同クラブの会長を務めてきたウィーラン氏だが、処分明けの3日クラブの公式サイトで声明を発表。78歳と言う高年齢と言うこともあり「私も80歳に近づき、長い時間を費やしてきた。そろそろバトンを渡す時が来た」と、権利を譲る時期だと考えたようだ。
後任にはウィーラン氏の孫である23歳のデビッド・シャープ氏が指名され、取締役会にて承認される見込み。それまではジョナサン・ジャクソンCEOがクラブを運営する。
まだ23歳と言う若さの孫を指名したことについてウィーラン氏は「長い間考えた結果であり、すでに孫は準備が出来ていると信じている」と、明かしている。
また、クラブを他に売却すつもりは無く、ジャクソンCEOと共に一族で経営を続ける事を誓っている。
そして20年間支え続けた取締役会のメンバーに感謝の意を述べている。
ウィガンは05年プレミアリーグに昇格して、低予算ながら8シーズンに渡り残留。12-13シーズンにはアーセナルから期限付きでFW宮市亮も在籍していた。同シーズンにはFA杯を初制覇するも、リーグ戦では最終節を待たずに降格。昨季は5位でプレーオフ出場を果たしたが昇格を逃し、今季は34試合終了時点で、24チーム中23位と3部降格圏内に低迷している。
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