「バーンズとマティッチにはイエローカードが妥当」
モウリーニョが審判について思っていることを口にして、それでどのような反応を期待しているのかは分からない。審判たちが彼のチームに対して有利な判定を与える可能性が高くなることを望んでいたのだとすれば、その思惑は叶ってはいない。審判たちは、モウリーニョから影響を受けたように見られないようにしたいという決意を強めている様子だ。
土曜日にアシュリー・バーンズとマティッチとの間で起こったファウルと報復行為に関しては、私としては両者にイエローカードが妥当だったと思う。脚を折るようなタックルだったわけではない。モウリーニョの言っていたものとは程遠い。なぜかと言えば、マティッチはすぐに立ち上がって相手を追いかけたからだ。脚を折るような可能性のあるタックルだったとすれば、その脚が無傷で済んだとしても、ファウルを受けた選手は起き上がって相手に駆け寄ることはできない。
マティッチのリアクションも暴力的な行為ではなかったというのが私の見方だ。顔面を押したり殴ったりしたのであればレッドカードだろう。だが、背中を押したのなら別だ。感情を高ぶらせることも接触をすることも、全く容赦されないという状況にまで達しているのだろうか。
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