「審判が正しい判定をすれば常に勝てると信じていた」
モウリーニョに対するキャンペーンがあるわけではない。ただ、審判たちとFA(イングランドサッカー協会)の側に、振り回されたくないという意志があることは明らかだ。
私の元監督であるサー・アレックス・ファーガソンが、一部の審判たちに対して影響力を及ぼしていたことに疑いの余地はない。金曜日の記者会見でコメントすることにかけて、彼には卓越した技巧があった。例えば、前回PKを貰ってからどれほど時間が経っているか。あるいは、クリスティアーノ・ロナウドのような選手が受けた扱いがどうであったか。いつも計算されたコメントを穏やかに発していた。
サー・アレックスの試合を裁くことになった審判たちから受けた印象を、どう言い表せばいいだろうか。彼を喜ばせたいと思っているような者もいたと思う。それは、審判が有利にしてくれたという意味ではない。それよりも、彼らはユナイテッドの試合でミスをしないように必死だったということだ。オールド・トラフォードを訪れた時には、審判たちも最大限の力を発揮し、全て正しい仕事をしたいと望んでいたということだ。
ユナイテッドでは誰も審判の助けを期待してはいなかった。それは言うまでもない。時に不利な判定が下される可能性もあることは分かっていた。自分たちが相手より優れたチームだと信じていたので、審判が正しい判定をするのであれば、ほとんどの試合には勝つことができると思っていた。
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