補強面と総合力それぞれの診断結果
補強評価 A-
適材適所の確実な補強。若手の突き上げにも期待大
今季川崎Fに加入した選手たちは皆、それぞれの味を持っている。前述の船山や杉本、角田にしても、本稿では触れなかった橋本晃司やエウシーニョもそれぞれ尖った特長を持った選手だ。
右SBのレギュラーを獲得しそうなエウシーニョは特に注目で、SBがボールに触れて起点となる機会が多い川崎Fにおいて、彼の爆発的な攻撃性能は大きな武器となる可能性を秘めている。
また、下部組織から昇格した三好と板倉も実力は確かだ。三好は先ほど触れた通りだが、板倉もユース時代はキャプテンを務め、2年前の国体では神奈川選抜の一員として別格の能力を見せていた。
本人も武器と語るヘディングの威力は相当なもので、当時から他よりも頭一つ以上抜きんでたものを持っていた。
風間監督4年目にして、すでにスタイルは浸透している。そんな中、彼らや大卒選手ら若手が主力を脅かす存在になれれば、川崎Fというチームはより魅力的な集団となるだろう。
総合力評価 B+
破壊的な攻撃力は健在。主力に離脱者が出なければ優勝争いも
川崎F最大の魅力である攻撃力は、今季さらに強化された。昨季2人で合計30得点を挙げた大久保と小林に加え、2桁得点を期待できる船山と杉本が加入。
さらにオフシーズンを足首のリハビリに費やした中村も万全の状態で開幕を迎える。
懸念材料は大久保や中村といった主力級が負傷などで長期離脱をしてしまうと、チーム力が一気に低下してしまう点だ。2人ともベテランなだけに無理は禁物だが、シーズンを通して良好なコンディションを保てれば、優勝争いに絡めるだけの実力は備えている。
【了】
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