補強面と総合力それぞれの診断結果
補強評価 B-
将来有望な若手を確保。ベテランの穴を埋められるかが鍵に
昨季限りでチームの中心だったベテランの3人、鈴木、冨田、尾本がチームを去った。代わりに加入した選手たちはいずれもJリーグでの経験が浅く、すぐには戦力にならないかもしれない。ただ、宮市剛や麦倉捺木、今瀬淳也は皆将来を嘱望される有望株で、覚醒すれば面白い存在だ。
予算規模の小さなクラブゆえ、どうしても選手の引き抜きは避けられない。それでも、若い選手たちに投資することがクラブの未来を創ると考えれば、彼らのような才能を確保できたことは評価されるべきだろう。
総合力評価 C+
練習試合は好調だが、攻守ともに不安が残る
プレシーズンに入って、多くの練習試合をこなしている水戸だが、ここまで無失点で終えた試合がひとつもないのは気がかりだ。J1の鳥栖に3得点して勝利したが、その試合は2失点。水戸ユースとの試合でも120分で2失点を喫している。
一方、攻撃陣が無得点だったのは0-2で敗れた大宮戦のみで、他の試合ではすべて得点を挙げている。
中でも14日の鹿島戦でチーム唯一のゴールを決めた三島康平と、鳥栖戦で2ゴールの活躍を披露した宮市は継続的に結果を残しており、リーグ戦でもゴール量産が期待される。特にエースストライカーとしての覚醒が待たれる三島にとっては勝負の年だ。
昨季11得点を奪った吉田眞紀人含め、前線の力には一定の結果を期待できる。
上位進出のためには、昨季本格ブレイクを果たした新里亮や、金聖基を筆頭に、守備力の向上が不可欠だ。点を取らなければ勝てないが、点を取られれば負けてしまう。J1という目標には遠いが、将来「あのシーズンがあったから…」と言えるような、未来へつながるシーズンを目指したい。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→