ベテランが大量退団。世代交代で低迷を抜け出せるか
J1、J2全クラブ中最低規模の予算で知られる水戸にとって、毎年難しい立ち回りを強いられるのが移籍市場だ。
今季は鈴木隆行、尾本敬、冨田大介といったチームの精神的支柱だったベテランたちを一度に放出した。彼らの代わりに加入したのは高校・大学を卒業したばかりでJリーグ経験のない、または経験の浅い選手たちばかりで、チームが世代交代を推し進めていることが見て取れる。
10位以内に入ったのは2009年が最後で、翌年からは16位、17位、13位、15位、15位と低迷が続いているが、昨季から大きな戦力アップはないため、現実的な目標としてはひと桁順位ということになるだろう。
昨季は一昨季に比べて失点を12減らしたが、得点も4減ってしまい、結局守備の向上を生かしきれなかった。今季は世代交代が進んだ中で、若い選手たちに昨季以上の奮起が求められる。
2015シーズン 戦力入れ替え
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