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本田圭佑 10年前

本田圭佑が語る“本質”とは? 「11人の総合力をいかに高めるか」

不振極まるミランは2月28日にキエーボと対戦し、スコアレスドローに終わった。見た目では圧倒していたが、内容はキエーボが断然上。本田圭佑は前節につづきベンチスタートだったが、後半から途中出場した。しかし、1人の力で打開することは難しく、格下と見られていた相手から1点も奪えなかった。完全に中堅クラブに成り下がり、11人が全く噛み合わないミランの現状に本田は強い危機感を持っている。

text by 編集部 photo by Getty Images

「お互いビジョンが違いすぎるというのが今のミランの課題」

 本田圭佑が語る“本質”とは? 「11人の総合力をいかに高めるか」
本田圭佑はミランの課題を冷静に分析している【写真:Getty Images】

 前半はチームとしての組み立てが全くできずに苦戦したキエーボ戦で、後半から出場した本田圭佑。48分には強烈なミドルシュートを放ち、クロスバーに当てる惜しいシーンを作ったが、強固な組織守備を敷くキエーボを破るまでには至らなかった。

 試合後本田はミックスゾーンで、入ったチームをどう立て直そうかという心構えに加え、11人が噛み合わないミランの課題と自分なりの取り組みについて、改めて言葉を割いた。

――惜しいシュートを放っていたが、入るか入らないかという微妙なところは…。何が課題?

「何が課題? まあ、決まるときは決まるということなんで、まあ(シュートが)入る、入らないというところの感じは、あまり深く考える必要はないなと思います。もう少し本質を、チームとして追求していく必要があるなと思います」

――チームとしての本質とは? 後半に入ってからはダイレクトパスや味方との距離を縮めてワンツーなどを狙っていた印象があったが、前半チームの展開が滞っていたのを見て自分なりに意識したところか?

「もちろんです。っていうか、移籍してきて一年、ずっと意識してます。それがミランに足りないところだっていうのは明らかなんで。ただね、見てもらったらわかるように、1月自分が移籍してきて、やはり自分一人ではチームを変えることはできないし。

 それはカカーがいた時もそうだったし、バロテッリがいてもうそうだし。結局チームは11人でやるスポーツなんで。僕が言う“本質”というのは、11人の総合力をいかに高めるかという考え方ですよね。そのクオリティというか、考え方が、お互いビジョンが違いすぎるというのが今のミランの課題であり…。

 もしかしたらビジョンを同じように保つためにイタリア人をより多くピッチに送り込んでいるのかもしれないですけど、でもそれでも結局ダメなわけで…。なかなか難しいですよね」

【了】

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