強さを取り戻したドルトムント
55分、サヒンからロイスへ。ロイスは一発で抜け出して、シュートを放つ。ヴァレンロイターが弾いたところに、香川が詰める。ノイシュテッターがかろうじてクリアする。
シャルケは粘った。驚異的だった。しかし76分に香川に代えてブワシュチコフスキが投入されると、78分オーバメヤン、79分ミキタリヤンと立て続けに失点してしまう。2-0。あっという間だった。
内田は「時間の問題」だったと言う。香川に代えてブワシュチコフスキが入ったからといって、ドルトムントのサッカーが変わったところはない。
「もう前半からシンジには大分やられていましたし、シュート数も大分あったし、ラッキーの部分もあったから、点取られるのは時間の問題かなっていうのは感じてましたけどね」、と。
前半から香川達によって続いたドルトムントの攻撃は、ボディ・ブローのように効いていて、シャルケはジャブが一発でも入ればノックアウト寸前だったのだ。
85分、プレスを掛け続けたロイスが、ナスタシッチのヴァレンロイターへのバックパスを誘う。そのままロイスが詰めて、ヴァレンロイターからボールを奪うような形でゴールへと流し込む。3-0。ダメ押しだった。
試合が終わる。両チームのシュート数は、ドルトムント:31、シャルケ:3。
ドルトムントは、一時は最下位にいたことが嘘のように、シャルケを粉砕した。内田は「オレらも、点取れそうで取れなくて負けているっていう試合はあったからね。そこを狙っていたんだけどね。そこをしっかり点を取って勝つっていうのはね、ドルトムント、いいですね」と評価する。
5-3-2の固いシャルケを砕いたドルトムント。これから戦う相手は、引いて構えても無駄かもしれない。
【了】
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