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エリクセン、幼少期に入団拒否されたチェルシーに雪辱誓う

text by 編集部 photo by Getty Images

エリクセン、幼少期に入団拒否されたチェルシーに雪辱誓う
トッテナムのMFエリクセン【写真:Getty Images】

 トッテナムに所属するデンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセンにとって、現地3月1日に行われるキャピタル・ワン・カップ決勝で対戦するチェルシーは因縁の相手のようだ。

 エリクセンは母国クラブのオーデンセのユース時代にデンマークU-17年間最優秀賞に輝くと、14歳でチェルシーから入団の誘いを受けた。しかし、“虚弱すぎる”いう理由で移籍話が白紙となり、オランダのクラブからのオファーを承諾した。

 英紙『デイリー・メール』でエリクセンは「当時の年齢でイングランドに挑戦することは難しかった。この国では許可証がない限り、練習場にすら入れない。だが、デンマークでは自由に出入りすることができるし、アヤックスは家からとても近い場所にあった。気持ちを入れ替えることは簡単だったよ」と語った。

 エリクセンは16歳でオランダへ移ると、2013年夏に移籍金1100万ポンド(約20億円)でトッテナムへ移籍。幼少時代に一度は道を閉ざされた場所で、リーグ戦51試合16ゴールの活躍を見せている。

「元フットボーラーの野心的な父親のもとで7歳から13歳を過ごし、より優れたプレーをするためにどうすればいいか常々考えさせられた。父親と話した後は部屋のドアをかなり強く閉めていたよ。キャリアをスタートさせてからは常に重圧がかかる日々を送っていた。その過程で対処法を見つけられたんだ」

 対戦相手のチェルシーには先月ホワイト・ハート・レーンで5-3と大勝したとは言え、トッテナムにとって2008年以来のタイトルが懸かる試合となれば、エリクセンにも相当なプレッシャーがかかることが予想される。

「(マウリシオ・)ポチェティーノ監督は日頃からクラブや選手に勝者のメンタリティーを発達させることが必要だと話している。前回の勝利から気持ちを新たにして、彼らを再び打ち負かすせる力があることを示したい」と頂点を見据えていた。

【了】

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