ストライキを予告しているDFアレッサンドロ・ルカレッリ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第25節が現地時間の28日から3月2日にかけて開催される。
財政難で問題となっているパルマは、アウェイでジェノアと対戦の予定。しかし、パルマの主将であるDFアレッサンドロ・ルカレッリがこの試合でストライキを行うことを予告した。27日のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
ルカレッリは「我々がジェノアに行くことはないだろう」と、アウェイのジェノアまで向かわないと発言。そして「試合を延期してもらうことを提案した」と、開催日の変更を願い出ているという。
さらに、「もしこの提案が受け入れられないようであれば、0-3の敗戦を意味する」と、明かしており、「すでにストライキの準備が出来ている」と、試合を行うつもりは無いようだ。
パルマはクラブの資金難でスタジアム運営費用が払えず、第24節のウディネーゼ戦が延期となっている。試合が運営できないだけでなく、数ヶ月もの間選手およびスタッフの給料が未払い。ユースチームの監督を務めているエルナン・クレスポ氏も「電力もないから私たちは冷たいシャワーを浴びている。このままでは選手達は風邪を引いてしまうよ。ロッカールームの清掃員の給料ですら払えない」と悲痛な胸の内を明かしていた。
FIGC(イタリアサッカー連盟)のカルロ・タヴェッキオ会長は同試合が開催されることを明言しているが、パルマのDFマッティア・カッサーニも「シーズンの残りで給与をもらえるかどうかで、プレーするかしないかを決める」と語っており、選手ほとんどがこのストライキに賛成のようだ。
遠征バスと宿泊の費用はスポンサーが持つとは言われているが、一時しのぎに過ぎない。根本的な解決をするためにはストライキは避けられそうになさそうだ。
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