リバプールのFWスターリング【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのリバプールが、後半戦で他を寄せ付けない快進撃を見せている。
今季のリバプールは、得点王FWルイス・スアレスの抜けた穴を埋めきれず、慣れないメンバー構成と怪我人の影響で一時下降線をたどった。しかし、12月下旬のマンチェスター・ユナイテッドに敗戦以降、10試合で8勝2分という驚異の追い上げを見せ、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得圏内のトップ4入りも現実的な目標に変わりつつある。
英紙『エコー』によれば、イングランド代表のFWラヒーム・スターリングもユナイテッド戦の負けをきっかけにした選手のひとりだ。
「私は常に向上心をもつため自分自身を批判的に捉えるようにしている。今季は37試合に出場し、10ゴールを挙げているが、もし今までのチャンスの半分でも落ち着いた状態で迎えていれば15ゴールは達していたはずだ。トレーニングに励み続け、より優れたフィニッシャーになりたい。
ユナイテッド戦はターニングポイントだった。私にはいくつか勝利を引き寄せられるチャンスがあったが、ミスをしてそれを生かすことが出来なかった。試合後は深く落胆したが、家に帰って映像を何度も繰り返して確認したよ。どうやったらうまくやれていたかを考えるためにね。そのとき次の機会では必ず冷静に実行しようと誓った。
私が失望のどん底にいても(ブレンダン・)ロジャース監督は自分への信頼を示してくれる。ミスを犯し続けても最前列の中央で使ってくれた。必ずそこで開花すると言い聞かせてくれるんだ。今はチームがより多くの決定機を作れるようになり、とても幸せに感じている」と辛抱強く成長を見守るクラブと指揮官に感謝の言葉を並べた。
また、現地26日に行われるヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32のベジクタシュとの2ndレグは、スターリングにとって懐かしい記憶を呼び覚ます試合になるようだ。
「2005年のミランとのCL決勝を観たのは10歳の時だった。(スティーブン・)ジェラードが放ったヘディングは鮮明に覚えている。私もあそこで素晴らしいパフォーマンスを見せたいと思う。自分が得点を獲れなかったとしても、リバプールというクラブが栄光を掴めるよう、決勝まで勝ち進みたい」と力強く意気込みを語った。
【了】
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