未来のJリーガーを目指す子どもたちへ
「将来プロ選手を目指したい」
「いつか世界のビッグクラブでプレーしたい」
ジュニアサッカーの現場で子どもたちに将来の夢はというテーマで耳を傾けると、よくこういった答えがかえってきます。小学生年代からサッカーをうまくなろうとひたむきにがんばっている子どもたちにとって、「プロサッカー選手」が大きな夢であり、目標です。
3月7日から開幕するJリーグには、J1、J2、J3各カテゴリーあわせておよそ1500人の選手が在籍しています。(※海外選手も含む)この1500人の中でプロとして残ることができるのは、決して並大抵のことではありません。プロになる選手はどんなところが違うのでしょうか。
育成年代の指導にも長年たずさわり、昨年J1昇格に貢献した湘南ベルマーレ・曺貴裁監督はこう話します。
「プロ選手になるために、一番大事なのは精神的なものですね。やはり自分のミスを相手のせいにしないとかミスから何かを学んでいくとか、チャレンジする気持ちがすごいあるとか、相手に対して向かっていける力があるとか、そういった土台っていうのがないと、やはりプロでは最終的に成功するのは難しいと思います。
その能力は、もともと持っている選手もいるし、練習やチームメイトとかチームのスタイルによって伸びていく選手もいるだろうし、そのために指導者はいると思うんですけど、僕はそこが大事だなと思います」
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