2022年11月から12月にかけて開催される可能性が高いカタールワールドカップ【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、11月から12月にかけて開催される可能性が高い2022年カタールワールドカップ(W杯)に賛成し、欧州プロリーグサッカー協会(EPFL)は反対した。スペイン紙『エル・ムンド』が同日に伝えている。
UEFAは公式声明文を通じて「UEFAは2022-2023シーズンのトーナメントスケジュールを変えることに問題は無いと考える。よって、2022年W杯の提案は実行委員会によって承認されるべきである。UEFAは選手達の解放期間を短くする為、W杯の期間を短くする必要があると認める」と述べた。
対してEPFLは「欧州各国リーグの進行を乱すことになる」と反論。開催期間は「選手達にとってもサポーターにとっても、適切な天候となる時期」と言う理由で「5月」を提案している。
なお欧州クラブ協会(ECA)は「クラブや欧州リーグが、新たなトーナメントスケジュールの費用を強いられることがあってはならない」と語っている。
さらに、プレミアリーグ最高経営責任者のリチャード・スキューダモア氏は「大きな失望」と、FIFAの決断を強く非難している。
スペインプロリーグ機構(LFP)も5月開催を支持し、ドイツ・フットボールリーグ(DFL)のアンドレアス・レッティク最高執行責任者は「日付だけではなく、FIFAは解決策を提案すべきだ」と述べている。
一方、国際プロサッカー選手会(FIFPro)は「解決すべき部分がまだいっぱいある」と主張するも「選手達の健康と安全を保障するには冬開催しかない」と、FIFAの決断を支持している。
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