先制許すも、幸運をものにしたロイス
ドルトムントには、幸運と不運が重なったゲームとなった。
2015年2月24日、欧州チャンピオンズリーグベスト16・1stレグ、ドルトムントはアウェイでユベントスと戦う。
ドルトムントの対ユベントス戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにサヒン、ギュンドアン、2列目は右からオーバメヤン、ムヒタリヤン、ロイス、【FW】インモービレ。
ピルロに対してはロイスがチェックに行き、ビダルに対してはムヒタリヤンとシュメルツァーとで挟んで対応するなど、ドルトムントはユベントスに序盤からプレスを仕掛けていった。ユベントスの中盤に自由を与えない。
一方で4バックに3ボランチとするユベントスの守備も固い。ドルトムントは何度か、シュトゥットガルト戦でそうしたように、2列目のロイスに入れて攻撃を組み立てようとしたが、上手く行かなかった。
これはトップ下がムヒタリヤンに、CFがインモービレに代わったこともあるだろう。カンプルは胃腸炎により外れ、香川はベンチスタートとなった。
そして13分、カウンターから、左サイドのモラタが入れたクロスを、バイデンフェラーが弾いたところにテベスが詰めて、ユベントスが先制に成功する。0-1。
しかし程なくして幸運がドルトムントに訪れる。18分、CBキエッリーニが痛恨のミスを犯す。足を滑らせ、ロイスにボールを奪われる。ロイスはきっちりと決めて、1-1とする。