2ndレグへ。香川は信頼を勝ち取れるか
5つ目は、『キエッリーニのスリップ』である。これは言い訳のできない出来事だったが、またもCLとの相性の悪さを露呈してしまった。さらに不運なことは、彼は自らの足を滑らせると同時に、相棒のレオナルド・ボヌッチの進路を妨害し、ロイスに独走を許してしまったのだ。
ユベントスは毎年のようにCLの舞台で災難に見舞われてきた。そして、今年もそれが現実となってしまった。ネガティブなエピソードが重ったことで、不吉なジンクスがあるのではとも疑いたくなるほどだ。
しかし、結果として2ndレグも楽しみになったことは間違いない。我々は、またこの興奮を味わうことができるだろう。1stレグが始まる前は50%-50%たっだが、まだそれは続いている。これぞCLの醍醐味だ。2ndレグは延長、PKにもつれこんでもおかしくないだろう。
ユベントスはレベルの高い選手と経験豊富な監督、そして1stレグの結果を持ってドイツに乗り込める。一方のドルトムントも、一昨季ファイナルまで勝ち進んだ自信と1つのアウェイゴール、そして他ならぬ8万人の大声援が彼らを待ち受けている。
そして、何よりも香川がクロップ監督の信頼を勝ち取ることを期待したい。私は“シンジ”の可能性を信じている(彼への愛情とリスペクトを表して敢えてファーストネームを使いたい)。
彼は、内田や長友が越えられなかった壁を越えるだけのクオリティを持っている。時期尚早かもしれないが、今から8万人の声援の前で香川が笑顔を取り戻すことを期待せずにはいられない。
【了】
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