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CLベスト16、1stレグ。マンC、最大の懸念は「“心臓”の不在」。有利予想のバルサにも不安が…

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

シティが下馬評覆すか。バルサに残る若干の不安

CLベスト8、1stレグ。マンC、最大の懸念は「“心臓”の不在」。有利予想のバルサにも不安が…
最大の懸念はヤヤ・トゥーレの不在【写真:Getty Images】

 加えてナスリも負傷から復帰。アグエロ同様にストーク戦、ニューカッスル戦で2試合連続ゴールを決める活躍を見せ、ダビド・シルバも好調を維持。攻撃陣に関してはバルサを相手にしても十分対抗できるはずだ。

 しかし、最大の懸念はヤヤ・トゥーレの不在だ。11月25日の第4節CSKAモスクワ戦で退場処分を受けて3試合出場停止処分。そして、このバルサとの1stレグが3試合目となる。

 中盤に君臨し攻守にチームの中心となる、まさにシティの“心臓”といえる存在だけに、彼の不在はチームに大きな影響を与えてしまう。実際、プレミアリーグでもアフリカネーションズカップ出場などでヤヤ・トゥーレが欠場した計7試合で1勝5分け1敗と結果を残せていない。

 ヤヤ・トゥーレがいるかいないかでシティは全く別のチームとなるため、ペジェグリーニ監督としても頭が痛い。

 対するバルサは、今季前半戦はピッチ内外でトラブルに見舞われ、ルイス・エンリケ監督に対しても懐疑的な目を向けられていたが、1月11日のアトレティコ戦で3-1と勝利すると、その後は5連勝。

 メッシ、ネイマール、スアレスの3人で計20得点。チームでも計26得点を挙げて周囲の喧騒を吹き飛ばしたかに見えたが、21日のマラガ戦で0-1と敗北。

 68%もの支配率を記録しながら、シュート数11本中枠内は6本。わずか32%のマラガが同じく11本のシュートを放ち、6本の枠内シュートで1点を奪う結果となり、この大一番へ向けて若干の不安を残した。

 それでもやはりバルセロナの有利は変わらないだろう。仮に1stレグで勝利をあげられなかったとしても、アウェイゴールを奪えればホームでの2ndレグで余裕を持って戦える。

 ベスト16最大のビッグマッチといえるこのカードだが、ヤヤ・トゥーレの不在がシティに大きな影響を及ぼすのか。それとも、下馬評を覆して昨シーズンのリベンジを果たすのか。いずれにしても、眠気の吹き飛ぶ激戦を期待したい。

【了】

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