フットボールチャンネル

香川真司 10年前

香川の復調=ドルトムントの浮上。大一番へ感じる「やりがい」。今、取り戻した自信

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「固められた」守備に燃やす対抗心

香川の復調=ドルトムントの浮上。大一番へ感じる「やりがい」。今、取り戻した自信
ホームに迎えるシャルケは、前回とは代わってディ・マッテオが指揮を執る【写真:Getty Images】

 ユベントスに対して香川は「やりがいを感じる」とも言う。それはCLの決勝ラウンドという舞台で待つ強い相手に対してだけではなく、「固められた」守備に対する挑戦に心を燃やしているようでもある。

 特別な試合で結果を残すためには、やはりメンタル面での充実は欠かせない。そしてクロップの新しいスタイルという可能性もある。

 ユベントス戦の次には、今季2度目のレヴィアダービーである。

 ホームに迎えるシャルケは、前回とは代わってディ・マッテオが指揮を執る。守備が「固められた」スタイルに様変わりしている。前半戦の1戦目ではベンチスタートとなった香川は、こちらも「やりがいを感じる」のは間違いないだろう。

 現在4位とCL出場圏内のシャルケは勝ち点35で、12位ドルトムントは勝ち点25となっている。その差、10ポイント。ドルトムントがダービーでシャルケを叩くことが出来たなら、一時は最下位からのCL出場権獲得という、奇跡も見えて来る。

 24日のユベントス戦は、2戦合計180分の内の90分に過ぎないが、ドルトムントが依然として不用意な失点を重ねていることを考えれば、2ndレグに向けて0-0を狙うというプランは考えにくい。

 ダービー、そしてその先への勢いをさらに獲得するという意味でも、シュトゥットガルト戦での2アシストのような、ユベントス戦における香川の活躍が期待される。

【了】

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

ドイツが独自に試みる「個」へのアプローチ「ライフキネティック」理論とは何か?
フットボールサミット第13回 香川真司取扱説明書 KAGAWAの活きる道
サッカー監督の生きる道

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!