新たに浮上した疑惑。両チームに深い関わり
今回の件は警察が1年近く調査を続け、また税務署の協力も受けた結果、告発するに値する証拠があると踏んで最終的に告発への流れとなった。つまり、アギーレ氏に非があるかどうかは別としても、このサラゴサ―レバンテ戦の試合で八百長が行なわれた可能性は非常に高いと警察は考えているということだ。
アギーレ氏には、なぜ自らの口座に試合が行なわれる前に8万5千ユーロもの大金が送金されたのか、引き出したのはなぜか、その引き出した金銭の行方を証明できるか、といったことが問いただされることになるだろう。
アギーレ氏にとって更に不利なことに、この試合に次いで汚職防止検察機関が昨季のエスパニョール―オサスナ戦についても、新たな八百長の疑惑をかけた。
この試合を率いた当時のエスパニョール監督は、言わずとしれたハビエル・アギーレだ。まだ、試合自体は調査されていないが、既にオサスナのクラブには前述の機関により調査の手が入っている。
オサスナは昨季、結果的には降格したのだが、それを防ぐために4試合で八百長を行なったのではないかという疑いをかけられているのだ。現況では、サラゴサ―レバンテ戦に次いでエスパニョール―オサスナ戦も起訴されることになるのではないかと目されている。
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