潔白を主張も不透明な点が多いアギーレ氏
元日本代表監督、ハビエル・アギーレは、2011年に行なわれたレバンテ―サラゴサ戦の八百長疑惑に関する告発が受理され、当時のサラゴサを率いた監督として、バレンシアの裁判所で今週の金曜日に事情徴収を受けることになると報じられている。
これは、2部降格の可能性があったサラゴサが残留するために、レバンテ側に金銭の支払を行なった疑いがもたれているというものだ。
この試合で、サラゴサは2-1の勝利を収めているが、当時のサラゴサ監督、ハビエル・アギーレ氏以外にも当時のサラゴサ会長アガピト・イグレシアス、元フロント、元強化担当などがバレンシアに召集されている。
具体的には、約100万ユーロ(約1億3000万円)もの大金がサラゴサの口座から試合前に引き落とされており、ハビエル・アギーレ監督の口座にその中の8万5千ユーロ(約1140万円)が2回に渡って振り込まれているのだ。
アギーレ氏は最初から潔白を公言、その振り込まれた金額もすぐに引き出されており、アガピト会長に返したとも言われている。実際、引き出されたところまでは確認されているのだが、それが本当に返却されているのかは不明だ。
汚職防止検察機関は、この金銭がレバンテの選手への支払に使われたのではないかと疑っている。一部にはこの試合の後、レバンテの選手が高級車を購入した記録があるとの報道もある。試合は2-1でサラゴサが勝利をあげ、結果的には残留を決めた。
今回の件で、アギーレ監督が黒だと決めつけることはもちろんできないが、今回のように八百長疑惑がある試合が実際に裁判所で裁かれることは非常に少ない。理由は簡単で、通常は単に証拠が揃わないためだ。