ドルトムントにも2つの明るい材料
ユベントスとドルトムントは1990年代に欧州で熾烈な覇権争いを繰り広げた。しかし、両クラブが火曜日にトリノで1stレグを戦うにあたり、我々はこれが現在の話であり、2ndレグを含めた2試合が全てであることを認識しなければならない。
今季の成績を考慮すれば、2位ローマと勝ち点「9」差で首位に立つユベントスが優位な立場にある。彼らは4年連続となるスクデットをほぼ手中に収めており、来季のCL出場権も確実だ。ドルトムント戦では比較的落ち着いた心理状態で臨めるだろう。
ドルトムントは国内リーグで最悪の前半戦を過ごした一方で、最近ではここ数年欧州を席巻してきたユルゲン・クロップのフットボールが再び輝き始めている。
国内では全体的に不十分な成績を残しているが、ドルトムントには明るい材料が二つある。ひとつは彼らが良いフォームを取り戻してこの試合に臨めること。もうひとつは、ここ数シーズンに渡ってユベントスが歴史的に失敗を重ねてきたCLにおいて、彼らが“スペシャリスト”であることだ。
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