財政難に苦しむパルマはこの状況から抜け出すことはできるのだろうか【写真:Getty Images】
財政難に苦しむパルマに、救いの手が差し伸べられるかもしれない。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数のメディアが報じている。
同紙によれば、FIGC(イタリアサッカー連盟)とセリエAが、パルマに対して500万ユーロ(約6億7500円)を貸し出す可能性があるという。
昨年は税金の未払いにより勝ち点1を没収され、22日に予定されていたウディネーゼ戦も延期になるなど、深刻な状況に陥ったパルマ。現在はリーグで最下位に沈み、来季はセリエBで戦う可能性が濃厚となっている。
来季はFIGCの管理下に置かれるようで、新たなパトロンが現れた場合、この500万ユーロの返済義務を負うことになるという。
FIGCのカルロ・タヴェッキオ会長は「パルマを救う可能性を見捨てたりはしない」とコメントし、パルマ救済を示唆した。
また、サンプドリアのマッシモ・フェッレーロ会長も自身のクラブの公式サイトで声明文を発表。パルマをサポートする姿勢を見せた。
「FIGC、セリエA、COVISOC(イタリアサッカーの財政管理機関)を信じている」とサポートを要請。
続けて、「私は(パルマのキャプテン、アレッサンドロ・)ルカレッリの言葉に感銘を受けた。彼のサポーターやクラブ職員に対するここ数か月の振る舞いは、チャンピオンに値する。世界中が我々に注目している。若い選手やパルマサポーターはもちろん、ルカレッリや彼のチームメイトのためにも、今こそ団結するときだ」と賛同の意を表した。
また、「彼らがユニフォームを着てプレーする機会を与えるべきだ。全てのセリエAの会長が一丸となってこの問題に協力してくれることを願う」と他クラブのサポートを呼びかけた。
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