レアル・マドリー移籍目前だったFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
ビッグクラブでプレーする選手を多くクライアントとして抱える大物代理人、ミーノ・ライオラ氏が、パリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの移籍にまつわるエピソードを、スペイン紙『マルカ』に語った。
2009年にインテルからペップ・グアルディオラ監督(現バイエルン)が率いるバルセロナへと移籍したイブラヒモビッチ。当時の両者は不仲として知られており、イブラヒモビッチはグアルデオラを“卑怯者”呼ばわりするほど、2人の関係性は破綻していた。
ライオラ氏は、「彼は絶対にグアルデオラを許さないだろう。ズラタンはバルサを去るとき、レアル・マドリーに移籍したがっていた。それが、ペップに対する完璧なリベンジになると思ったからだ」と明かした。
しかし、「マドリーは政治的なクラブだ。彼らの物事の進め方が、私にはよくわからない。ズラタンは素晴らしい選手だから、マドリーにふさわしいはずだ。なぜ移籍が失敗したのかはわからないよ」と、マドリーへの移籍が成立しなかった経緯を説明した。
PSGに移籍した後も、マドリー移籍のチャンスはあったようだ。
「アンチェロッティ監督が彼を欲しがっていたから、私はミーティングのためマドリードまで行った。しかし、マドリーのアンヘル・サンチェスGMが(PSGの)アル・ケラフィ会長に電話して、キャンセルされてしまった」
また、イブラヒモビッチは来季終了後にPSGで現役を引退するといわれていたが、「私は、彼がPSGでキャリアを終えるとは思わない」と、現役続行の可能性を示唆した。
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