本田がトップ下奪還なら再び評価を上げるチャンス
そして、この3人を背にトップ下としてプレーしたボナベントゥーラはメネズとのポジションチェンジなど流動的な動きで攻撃を活性化させ、先制点もゲット。前述の通り、レーティングでは8.1と高い評価を与えられた。
しかし、アタランタでも主にウイングとして起用されていたボナベントゥーラがトップ下を務めたという状況には、トップ下を本職とする本田にとって悔しさが溢れるだろう。
本田は今季、ユベントス戦でトップ下として先発。攻撃面で大きなインパクトを残すことはできなかったが、それを理由にボナベントゥーラ>本田とするのはアンフェアだ。
ユベントス戦では、本田はトップ下という攻撃的なポジションに配置されながら、その役割はピルロのマークマン。チェゼーナ戦でのボナベントゥーラは100%攻撃に集中できる状況にあったため、同様の条件なら本田もこれまでとは違ったパフォーマンスを見せることができるはず。
ただ、見方を変えればこの状況は本田にとってもチャンスかもしれない。これまでは序盤に結果を残したとはいえ不慣れな右ウイングで起用され、最近は守備的なタスクを強いられていた。
しかし、今後もインザーギ監督が4-3-1-2を採用するなら、本田が起用される際のポジションはトップ下のみ。そしてデ・ヨング、モントリーボ、ポーリのサポートがあれば攻撃に専念できる。
自らの本来あるべき姿で勝負できれば、最近の評価を覆すチャンスは十分にある。さらにボナベントゥーラは好プレーを見せているとはいえ、デ・ヨングやモントリーボのような「スペシャルな選手」ではない。ポジション“奪還”のチャンスは十分にあるはず。
その日のためにも、本田には再びコンディションを整えていくことが求められる。
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