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本田圭佑 10年前

インザーギが出した「答え」。中盤のトライアングルが生命線。本田に求められるトップ下の“奪還”

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

先発した試合は全て完封。生命線といえる中盤のトライアングル

 チェゼーナがボールをつなごうとすれば、厳しい寄せでボールを奪取してカンターの起点となり、ビルドアップ時にはボールを左右に散らして相手を揺さぶった。

 さらにアンカーが安定すると、その前に立つインサイドハーフの2人も負担が軽減され、攻守に安定感を発揮。21分、モントリーボはボール奪取でボナベントゥーラが決めた先制点の起点となった。

 このデ・ヨングとモントリーボという、ミランにとって数少ないワールドクラスの2人が力を発揮すれば勝利は近いものとなる。さらに、この2人が健在であれば、ラツィオ戦から5試合連続先発となったポーリの負担も軽くなる。

 ここ最近、解任の可能性も報じられているインザーギ監督にとって、このデ・ヨング、モントリーボ、ポーリという3人のトライアングルは1つの答えとなったはずだ。

 実際、ここまでこの3人がトライアングルを組んで先発した試合は第15節ナポリ戦(2-0)、第16節ローマ戦(0-0)、そしてこのチェゼーナ戦(2-0)の3試合。負傷や出場停止でわずかな試合数しかないが全て完封。ナポリやローマといった強敵を相手にしても、失点を喫することはなかった。

 この3人のトライアングルは、ミランにとって“生命線”といえるだろう。

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