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本田圭佑 10年前

インザーギが出した「答え」。中盤のトライアングルが生命線。本田に求められるトップ下の“奪還”

セリエA第24節、ミランはチェゼーナとアウェイで対戦して2-0と快勝。デ・ヨングとモントリーボ、ポーリが組んだ中盤のトライアングルは抜群の安定感を発揮した。一方でベンチスタートとなった本田圭佑だが、トップ下奪還のチャンスは十分にある。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

圧倒的な存在感を発揮したデ・ヨング

インザーギが出した「答え」。中盤のトライアングルが生命線。本田に求められるトップ下の“奪還”
チェゼーナ戦ではアンカーのデ・ヨングがその存在感を発揮【写真:Getty Images】

 アジアカップ期間を除けば今季2度目。ホームにチェゼーナを迎えたこの一戦、本田圭佑はインテルとのミラノダービー以来のベンチスタートとなった。

 日本代表での戦いを終え、クラブに復帰した本田は間も無くパルマとのホームゲームにフル出場。そのプロフェッショナルな姿勢は称えられたが、続くユベントス戦、エンポリ戦のパフォーマンスが地元メディアから酷評を受けた。

 そして、このチェゼーナ戦に向けた先発予想では、各紙一様にベンチスタートと報じた。

 その通り、フィリッポ・インザーギ監督は本田をスタメンから外し、さらにスタメン予想だったアレッシオ・チェルチもベンチに置いて4-3-1-2のフォーメーションを採用。

 中盤をアンカーのデ・ヨング、インサイドハーフのモントリーボとポーリで形成し、トップ下にボナベントゥーラ、2トップにメネズとデストロを起用した。

 このシステム変更とメンバーの選択は、ひとまず正解だったといえるだろう。特にユベントス戦、エンポリ戦と大きく異なっていたのは中盤の安定感だった。

 ユベントス戦では中盤の底2枚をポーリとエッシェンが務め、エンポリ戦ではポーリとデ・ヨングが務めた。この2試合はともに中盤に安定感を欠き、ユベントス戦は47.7%、エンポリ戦は45.9%と支配率でも下回る結果に終わっていた。

 その要因は、ユベントス戦ではデ・ヨングとモントリーボを、エンポリ戦ではモントリーボを欠いたことによってアンカーを1枚削ったことにあった。

 しかし、チェゼーナ戦ではアンカーのデ・ヨングがその存在感を発揮。タックル数は両チーム最多の8回を記録し、ともに4度のインターセプトとクリアで守備に貢献。

 データサイト『Squawka.com』のパフォーマンス・スコアでは守備の項目で両チーム最高の49点と高い評価を与えられ、『Who Scored.com』のレーティングでは先制点を決めたボナベントゥーラの8.1を上回る8.4でマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

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