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本田圭佑 10年前

錯綜する憶測――。システム変われど本田の役割は変わらず。指揮官は格下チェゼーナ相手にも慢心なし

前節終了時点で11位と不調から抜け出せずにいるミラン。インザーギ監督の解任説も浮上し、ヨーロッパリーグ出場権獲得圏内となる5位フィニッシュに向けてひとつの敗戦も許されない中、地元メディアでは様々な憶測が飛び交っていた。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

現地で流れた憶測

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現地では本田圭佑のポジションについて様々な憶測が流れている【写真:Gett Images】

「メネズが外れて、システムが変わる? どこからそんな話が外に出てきたのかわからない」

22日のチェゼーナ戦でミランはトップ下を置いた4-3-1-2にシステムを変更、そしてトップ下には本田を置き、メネズが外れる――。関係者から情報を拾い、地元メディアはそんな報道していたのだが、21日の会見でインザーギ監督はそれを認めなかった。

 実際に間違った情報なのか、それとも手の内を隠したいだけなのか、とにかく監督は「これから練習で選手のコンディションを見て、最良の選手を選び、彼らを機能させる上でもっとも適したシステムを選択するだけだ」と当たり障りなく語った。また本田が先発か、という質問についても「前線にはたくさんの選手がいる。そして最良のコンディションにある4人の選手を選びたい」とだけ語り、言葉を濁した。

 というわけで本日のスタメンについて、会見では明確なヒントは得られなかった。それを受けて地元紙の予想も分かれている。とりあえずシステムは各社共通して4-3-1-2と予想。だが『スカイ・スポーツ』は引き続き「本田がスタメン出場する可能性が大きい」と報じたが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の電子版は「トップ下にはボナベントゥーラで、FWにもメネズが入る。本田とチェルチはベンチに回る」と報じている。

 本田についてはメネズというより、ボナベントゥーラとのポジション争いということになりそうである。正確にはボナベントゥーラを中盤に下げ、本田と併用し攻撃的に行くか、それとも彼を一列前に上げてポーリあたりを中盤に入れるか、という選択になるのだろう。

「前線の選手は4人」というインザーギの言葉から推測すれば、前者という考えも成り立つ。だが勝ち点が得られていない状況から、中盤のプレスを考えてバランス重視という選択もするかもしれない。いずれにせよ本田が送り込まれる場合は、トップ下から攻撃面でのクオリティを発揮して欲しいという期待がかかるはずだ。守備面でのタスクをこなしつつ、前を向いてチャンスを作るということを追求して欲しいものである。

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