MF香川真司【写真:Getty Images】
ドルトムントは20日、ブンデスリーガ第22節においてシュトゥットガルトとアウェイで対戦して勝利。リーグ戦3連勝として12位に順位を上げた。
この試合、2失点を喫しながらもMF香川真司が2アシストを決める活躍を見せて3-2と接戦を制した。この香川のパフォーマンスに対して、地元紙はチーム最高タイとなる『2』の評価を与えた。
3連勝のスタートとなる7日のフライブルク戦でもアシストを決めた香川。最近のプレーについて「アシストが付いたことは良かった」としつつ、「あとはゴールを取れるようにやっていくだけ」と復帰初戦以来となるゴールへの意欲を示した。
その中で、次に迎えるのはチャンピオンズリーグ(CL)決勝T1回戦1stレグ、アウェイでのユベントス戦。イタリア王者の本拠地へ乗り込むこの試合は、チームにとっても香川にとっても重要な一戦となるだろう。
ドルトムントは、3連勝と復調ムードとはいえ、相手は現在16位のフライブルク、11位のマインツ、そして最下位のシュトゥットガルトと、いずれも下位に沈むクラブ。
しかし、セリエAの首位を走るユベントスは、欧州全土を見渡してもトップクラスに入る力を持つ。実際、香川も「守備は固いのは間違いないし、攻撃も光る」と困難な試合となることを示唆した。
それでも、ドルトムントはCLの舞台ではアーセナルら強敵ぞろいのグループを4勝1分け1敗の首位で通過し、本来の強さを発揮。さらに、ここにきてチームは上向き。自身の状態も徐々に上がってきているだけに、香川は「それはそれでやりがいを感じますね」と語った。
勝利に見放され、自身も先発の座を失いつつあった2014年末は声のトーンも沈みがちだったが、この「やりがいを感じる」という言葉にはチームに、そして自らに自信を取り戻しつつあることが伺える。
そして、香川真司はこのような言葉を残した。
「最高の相手ですし、時間も十分ある。しっかりと準備して、楽しんでね、行きたいなと思います」
かつて、ドルトムントで輝きと笑顔を放った香川が、再び“楽しんで”プレーする姿を地元のファンのみならず、日本のファンも待ち望んでいる。
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