クリスタル・パレスのサポーターが掲げたフラッグと横断幕【写真:Getty Images】
現地21日にプレミアリーグ第26節が行われ、クリスタル・パレスはアーセナルと対戦して惜しくも1-2で敗れている。
その試合中、クリスタル・パレスのサポーターによって巨大なフラッグと黒い横断幕が掲げられた。
フラッグには容器一杯に盛られた札束を食べるスーツを着た豚の姿が描かれており、横断幕には「桶に5億ポンドが入っていても、まだサポーターは搾取されている。豚よ、富を分け与えろ」と書かれていた。
これは巨額な放映権料をともなう新たな契約を手にしたプレミアリーグを「豚」にたとえて批判するもので、いくら手に入るお金が増えても異常なほど高額なチケット価格などが一向に改善されないことを強く批判している。
『スカイ・スポーツ』と『BTスポーツ』がプレミアリーグと結んだ2016年からの3年契約は、これまでの2倍近い額となる5億ポンド(約900億円)の放映権料をリーグにもたらすとも報じられている。
この契約により各クラブへの分配金が大幅に増え、下位クラブでもかなりの収入増が見込まれているが、ファンにはまったく還元されていないのが現状だ。
以前からプレミアリーグの高額なチケットの問題は指摘されていたが、今回の“5億ポンド”で改善されるのだろうか。ファンの不満はくすぶり続けている。
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