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本田圭佑 10年前

本田が気づいたミランの異変。不調をもたらした恐怖心と10番が目指すべき一歩先

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

個人としてどう前を向くか

「ユベントス戦でもそうでしたけど、結構いい位置で取れた時は2本、3本のパスでゴールまで行けてるんで、その回数を増やしていくことだと思うんですよね」

 そうした流れの中で、いかに自分も絡めていけるかどうかが本田にとっての勝負どころとなる。本人も認めていたが、求められるタスクをこなした上で、攻撃に絡むための運動量を追及しなければならなくなりそうだ。

 そしてやはり、個人としてどう前を向くか、ということも追及してほしい。ユベントス戦、エンポリ戦と、前を向いてシュートを狙えたのではというシーンはあった。なんの迷いもなくディフェンスは閉じてくるし、数的優位は常に望めるわけではない。チャンスは少ないからこそ、それを大事にするための精度アップも図りたいところだ。

 19日、衛星TV『スカイ・スポーツ』は「インザーギが練習で4-3-1-2のシステムをテスト。チェゼーナ戦では本田がトップ下として使われる可能性がある」と報じた。練習は非公開なので確認は出来ないが、本来のポジションで攻撃の鋭さを再び取り戻すことにつながるかどうか。ユベントス戦では守備のタスクをこなすことに精一杯になっていたが、今度はその次を目指してほしいものである。

【了】

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