退団したエースの穴を埋めるのは誰か
川口能活や三都主アレサンドロをはじめとした実績のある選手たちの獲得をはじめ、昨季は大型補強で上位進出を狙った。
しかし、終わってみれば17位。それまで3年連続20位以下だったことをふまえれば上出来と言えるのかもしれないが、10位以内を目標とするならば61失点を喫した守備は大いに改善しなければならない。
一方で、54得点を記録した攻撃はJ2で6番目の数字で平均をも上回る。だが、その3分の1を決めたナザリトが札幌へと移籍してしまった。今季は彼の穴をいかに埋めるか、というのも上位進出に向けて大きな課題となるだろう。
その攻撃陣にはブラジル人FWのロドリゴとレオ・ミネイロを獲得。ナザリトと全く特徴が違うとはいえ、新エース候補2人への期待は相当なものだ。
また、昨季は高地系治や難波宏明らベテランの活躍に加え、水野泰輔や阿部正紀、比嘉諒人、遠藤純輝といった若い選手たちの台頭も目立った。余剰戦力を整理しつつ、ナザリトを除けば昨季の主力の大半を残留させることに成功しており、ラモス瑠偉監督の2年目は明確な結果を求められるシーズンとなりそうだ。
2015シーズン 戦力入れ替え
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