補強面と総合力それぞれの診断結果
補強診断 B
人数は確保できたが、質には疑問も
多くの選手を補強できたが、ゼロ円移籍にこだわった結果、選手の質には疑問が残る。攻撃陣の層は厚くなったものの、活躍が期待できるのはズラタンのみで、他はサブ選手が入れ替わった印象だ。
ローテーションを有効活用すれば各大会である程度勝ち進むことはできそうだが、「タイトル獲得」を考えると、多少なりとも予算をかけてでも、噂されていたレオ・シルバや高橋秀人(FC東京)といったビッグネームを獲得すべきだったのかもしれない。
総合力診断 B
2ステージ制がどう影響するか
とはいうものの、新戦力がペトロヴィッチ監督の戦術にフィットし、昨季以上のパフォーマンスを見せることが出来れば、優勝争いに絡んでくることは間違いないとみて良い。
問題は今季から採用された「2ステージ制」がどう影響するかだ。シーズン終盤に失速し、重要な試合を落とし続けた浦和だが、万が一後期で失速しても、前期で勝ち点を稼いでいれば、優勝を決めるチャンピオンシップに進出できる可能性がある。
しかし、ナビスコ杯のファイナルで2連敗しているように、ここ一番での勝負弱さも目立つ。仮にチャンピオンシップに進出した場合、シーズン終盤に大一番が続くことになる。最多勝ち点を獲得したとしても、最後の決勝戦で優勝を逃してしまうことさえ考えられる。
いずれにしても、9年ぶりとなる悲願のリーグ制覇へのカギは「新戦力の戦術へのフィット」と「ここ一番での勝負強さ」となるだろう。
【了】
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