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プラン通りのスコアレス。巨人バイエルンを止めたシャフタールの3つの策

text by 本田千尋 photo by Getty Images

躊躇したルチェスク。第2戦への影響は?

 しかし180分のトータルで考えれば、ここでバイエルンを相手に1点を取ることの意味は計り知れない。少なからずルチェスクにはそうした葛藤があったことだろう。

 そうこうするうちにペップは、70分にミュラーに代えてバトシュトゥバーを入れディフェンスの安定を、75分にはゲッツェに代えてレヴァンドフスキを入れて、ポゼッションの回復を図る。

 また前線のレヴァンドフスキは、1人少ないバイエルンに対して攻勢に出ようとするシャフタールに、クサビを撃ち込んだことにもなるだろう。守から攻に重点を移せば、それだけレヴァンドフスキの脅威が増すことになる。

 結局リヴィウでの第1戦は0-0のスコアレスドローで終えることとなった。ルチェスクはプラン通りにこの試合を終える。第2戦に望みを繋ぐことに成功した。

 しかしシャフタール、ルチェスクの躊躇は、ミュンヘンでの戦いにどんな影響を及ぼすだろうか。

【了】

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