アーセナルのヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、移籍交渉に関する自身の考えを明確にもっているようだ。英紙『デイリー・エクスプレス』が伝えている。
ここ数年のガナーズは、2013年にレアル・マドリーからMFメスト・エジル、2014年にバルセロナからFWアレクシス・サンチェスを補強。クラブ哲学の若手育成と並行し、移籍市場でも活発な動きを見せている。
「新しい選手を獲るには、最初に相手のバックグラウンドを考慮しなければならない。もし母国や家族と離れることが初めての経験になるのであれば、扱い方に慎重を要する。イタリアやスペインでのプレー経験があるサンチェスのように、すでに数カ国で経験を積んだことがある者は、チームに馴染むのが早い」と技術面以外の部分を重要視している。
「2つ目に大事なことは、選手がその移籍から本当に望んでいるものを見つけられるかどうかだ。サンチェスには複数の移籍先候補があったが、彼はこのクラブにその価値があると感じられたから決断することができた。
選手全員が移籍先で彼らの望むものを発見できるかどうかは分からない。だが現在のサンチェスを見れば、彼が本当にこのクラブに入団したかったと思う気持ちが伝わってくる」
ピッチ上で質を証明することは選手にとって重要なことと考える一方で、ヴェンゲル監督はロンドンでの生活を確立することも必要不可欠な要素だと認めている。
「ピッチ外では慣れないこともある。そのため、正しい住居を見つけ、生活の中で毎日快適さを感じることも必要だ。選手の家族もそれを望んでいるし、子供たちにも過ごしやすい学校を見つけてあげねばならない。 全てが順風満帆にいくとは限らないが、我々のクラブには、そういった事をしっかりとケアできる人間がおり、選手を正しい方向へ導いてくれている」とクラブの組織力も選手獲得の助けになっていることを強調した。
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