プレミア復帰の可能性が浮上したモイーズ監督【写真:Getty Images】
現地14日に行われたFAカップ5回戦でWBAに大敗したウェストハムは、シーズン終了後に契約満了を迎えるサム・アラダイス監督に見切りをつけ、新たな指揮官を探し始めたようだ。
ウェストハムは昨季、1月のFA杯3回戦で2部のノッティンガム・フォレストに0-5、2月のキャピタルワン・カップ準決勝ではマンチェスター・シティに2戦合計で0-9という醜態を晒していた。
先週末のFA杯で0-4と再び大敗したアラダイス監督は試合後、毎年冬の移籍市場で補強がうまくいかず、怪我人の多さをカバーできないことが問題だと主張。これをクラブ幹部はフロント批判とみなし、同監督はクラブビジョンを共有できる人物ではないと疑念を抱かれている。
また試合後には、昨季から続く大敗に対して怒りを表すサポーターが、スタジアムを後にしようとするオーナーを囲い込み、アラダイス監督の更迭を激しい口調で要求。クラブ幹部本人や所属選手たちが SNSで声明を発表しなければならないほど、事態は悪化した。
英紙『テレグラフ』の記事によれば、昨季途中までマンチェスター・ユナイテッドで指揮を執ったソシエダのデイビッド・モイーズ監督と、現役時代にウェストハムの在籍経験があるベジクタシュのスラベン・ビリッチ監督が候補者リストに挙がっているという。
ウェストハム幹部は特にエバートン時代のモイーズ監督の手腕を高く評価しており、トップ4を目指したチーム作りに意欲を示している。ソシエダとの契約は2017年夏までだが、アラダイス監督に世界で13番目に高額な年俸を支払うほど資金力があるウェストハムに移る可能性も否定できない。
ウェストハムは2016年夏から本拠地を3万5000人収容のアップトン・パークからロンドン五輪のメイン会場として使用された5万4000人収容のオリンピックスタジアムに移転する。大都市に拠点を置くハマーズは、今後ビッグクラブとして世界に発信できる顔役を見つけることができるだろうか。
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