一昨季のリベンジへ
J2は甘くなかった。一昨季、Jリーグ参入1年目にしてJ2で6位という好成績を残した。限られた戦力でも選手の力を最大限に発揮させる高木琢也監督の手腕も高く評価され、継続路線だった2014シーズンも上位を狙えるはずだった。
しかし、最終順位は期待を大きく裏切る14位。相次ぐ負傷者の穴を埋めることができず、得点力不足に泣いた。16引き分けという数字が物語るように、守り切っても結果につながらないもどかしさが常につきまとうシーズンだった。
昨季出た課題を踏まえ、「若さ」、「高さ」、「巧さ」の3要素を補強のテーマにチームの3分の1以上を入れ替えた。
長崎らしくスピードにあふれ、アグレッシブで、最後まで走り切る運動量も備えたサッカーはそのままに、新加入選手の個性をプラスできれば再び上位を狙えるだろう。
そのための人材は揃っているだけに、昨季のように負傷者の続出を防ぎ、チーム全体が同じレベルで高木監督のサッカーを体現することが不可欠だ。
2015シーズン 戦力入れ替え
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