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CLベスト16、1stレグ。王者レアルと再戦のシャルケ。右WB内田のC・ロナウド攻略法とは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

高い集中力と運動量が求められる内田

 それでも、ディ・マッテオ監督が採用する5バック(3バック)であれば、右WBの内田と右CBのヘーベデスのコンビでロナウドを挟み込むことができる。そして、それはベイルがいるシャルケの左サイド、ベンゼマのいる中央にも言えることである。

 内田とヘーベデスでロナウドを、左WBフクスと左CBナスタシッチでベイルを、ノイシュテッターもしくはキルヒホフのアンカーと中央CBマティップでベンゼマを孤立させることが出来れば、圧倒的な攻撃力を軽減できるはずだ。

 それだけに、ポイントとなるのは「いかに中盤を抑えるか」ということだろう。

 マドリーの中盤はモドリッチ、ハメス・ロドリゲス、ケディラが負傷によって欠場濃厚。それでも、この試合で中盤の3枚を務めると予想されるクロース、イスコ、イジャラメンディのクオリティーは世界屈指。

 彼らの能力であれば、多少難しい状況でもパスを通すことは可能であり、前線の3人を引きはがすためにもパスの出どころは確実に抑えなくてはならない。

 内田らDFには、最終ラインに加えてボアテングら中盤のサポートも不可欠となるため、高い集中力と運動量が求められる。

 また、マドリーには大きな不安要素がある。本来CBのコンビを務めるセルヒオ・ラモスとペペが揃って負傷。代役となるヴァランとナチョは才能ある若手だが、シャルケにとって付け入る隙はあるはず。

 エースのフンテラールはブンデスリーガで出場停止中だけにコンディションに不安はあるが、シュポ=モティングとのコンビで少ないチャンスをものにしたい。

 とはいえ、やはりシャルケがマドリーを相手に次のラウンドへ進むのは至難の業。特にサンチャゴ・ベルナベウでの2ndレグは苦しい展開となることが必至なため、「良い勝負だった」とするためにも内田ら守備陣の奮闘は不可欠だろう。

【了】

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