マンチェスター・ユナイテッド戦でゴールを決めたスコット・レアード【写真:Getty Images】
スコット・レアードという男をあなたは知っているだろうか。そう、16日のイングランド・FAカップ5回戦でマンチェスター・ユナイテッド相手にゴールを決めた男の名前だ。
イングランド3部のプレストンに所属する同選手を突き動かしたもの、それは祖母との絆だった。本日は彼と祖母の”1ポンド”のお話をご紹介しよう。
レアードは試合後のインタビューでイギリス『BBC』に「いつだって僕たちは子どものようにゴールを決めてきた」と語った。そして、彼はメガクラブであるユナイテッド相手に貴重な先制点を決めただけでなく、”1ポンド”を稼ぐことに成功したのだ。
「僕の祖母であるパット・スミスはゴールを決めるたびに僕と兄弟たちに1ポンドをくれた。26歳となった今も、僕はその伝統を続けている」
現在サイドバックでプレーするレアードは、サッカー一家のもとに生まれた。父親のクレイグは6部ウェストン・スーパーメアの監督を務めた経験があり、父と同じ名をもつ兄弟はアメリカの大学でプレーしている。レアードはプリマスでサッカープレイヤーとしてのキャリアをスタートし、その後スティブネイジFCを経てプレストンに加入した。
ユナイテッド戦で記念すべきゴールを決めたあと、彼はすぐさま祖母に電話したという。
「真っ先に電話したよ。そして、約束のポンドがほしいって言ったんだ」
「僕は彼女にいつもより少し多くのご褒美がほしいって言ったよ。あのマンチェスター・ユナイテッド相手に決めたんだからね。でも、祖母には約束と違うって断られた」
レアードはプロキャリアにおいて現在199試合に出場し、21ゴールをあげている。ユナイテッド戦でのゴールはプレストンで7番目の得点だ。
彼は祖母との約束のため、これからもゴールを狙い続けるだろう。果たして、彼はあと何ポンドを手に入れられるのだろうか。今後の活躍に注目していきたい。
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