1試合で5人が負傷退場。9人で2点差を追いつかれる
ホーム、パルク・デ・プランスに14位のカーンを迎えたこの一戦、イブラヒモビッチの“テコンドーキック”によるスーパーゴールで開始2分に先制すると、40分にはラベッシのゴールで2点をリード。
前半のうちに勝負ありかと思われたが、16分に負傷交代していたキャバイエに加えて46分にマルキーニョス、68分にマテュイディが負傷交代。さらに、交代枠を使い切った後、オーリエとルーカスも負傷でピッチを後にして9人での戦いを強いられた。
その結果、89分に守備の乱れからサラに、直後のアディショナルタイムとなる92分にはバジルに直接FKを決められ2-2。マテュイディはチェルシー戦出場の可能性が残されているものの、ホームで勝ち点2を落とした上に4選手を失うこととなった。
もちろんPSGは選手層も厚いため、大きな戦力ダウンには繋がらないが、精神的ダメージと9人での戦いによる疲労の蓄積は重くのしかかる可能性が高い。
何より、ルーカスの欠場は痛い。1stレグをホームで戦うチームにとって、次のラウンドに進むためには、失点をしないことに加えて出来る限り点差をつけて勝利を手にすることが求められる。
それだけに、リーグ戦で10得点のイブラヒモビッチ、8得点のカバーニに次ぐ7得点を挙げているルーカスの存在はチェルシーにとっても脅威となったはず。さらにパストーレも欠場の可能性が高く、3トップにはラベッシの起用が予想される。
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