GS得点タイ記録もBATE戦で固め打ち…
一方のシャフタールには厳しい戦いとなることが予想される。CLグループステージでは、2勝3分1敗で2位通過を決めたものの、2勝はともにBATEボリソフ戦で挙げたもの。
その他の対戦では、ホーム戦でもポルトに2-2、アスレティック・ビルバオに0-1。本来の本拠地ドンバス・アレナではなく、アリーナ・リヴィウでの戦いとなった影響からか、力の拮抗した相手からは勝利を挙げることができていない。
その中で鍵を握るのは、FWルイス・アドリアーノと考えられている。グループステージでは、13-14シーズンのクリスティアーノ・ロナウドに並んでタイ記録となる9得点を挙げた。
しかし、その9得点中8得点はBATEボリソフ戦でのもの。ポルト、ビルバオ戦で出場した計3試合では2-2で引き分けたポルト戦の1得点にとどまっており、ウクライナリーグでも13試合出場で4得点と決して結果を出せているわけではない。20得点を挙げた昨季から比べれば“不振”のシーズンを送っているといえる。
先発はルイス・アドリアーノが変わらず務めると予想されるが、冬季休暇前最後の試合となった12月5日のホベルラ戦で2ゴールを決めるなど、リーグ戦11試合出場で7得点を挙げているオレクサンドル・グラドキーの活躍も不可欠となるだろう。
さらに痛いのは、タラス・ステパネンコの出場停止だ。25歳のステパネンコは、ブラジル人揃いの中盤において唯一のウクライナ人。グループステージでも全6試合に先発し、1-1で引き分けたポルトとの最終節では得点を挙げるなどルチェスク監督の信頼も厚い。
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