ポゼッションとプレッシングの絶大な相乗効果で試合を支配
現在のバイエルンはもう一段階上のプレッシングを披露している。相手よりもボール側に出てパスコースを遮断するのだ。相手と自陣ゴールの間にポジションをとるマークの原則を外した守り方なのだが、バイエルン方式のほうがプレスの強度は高くなる。
もちろんボールにプレッシャーがかかっていることが条件であり、その前提としてコンパクトになっていること、さらにそれ以前にボールをキープして押し込んでいるからコンパクトになる。
詳しくは拙著『サッカー3バック戦術アナライズ』(カンゼン)をご覧いただきたい。簡単にいえばボールポゼッションとプレッシングが連鎖して相乗効果を上げるのが肝で、見事にハマると圧倒的なゲーム展開が実現する。
Jリーグではオシム監督のほかには、横浜フリューゲルスを率いたレシャック監督がこのスタイルを導入した。ただ、レシャックは守備まで手が回らず、あまり日本に浸透しなかったのは残念だった。
【了】
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