ユースから4人が昇格。若手にも期待の逸材が
多彩な顔ぶれが揃う中盤には、横浜F・マリノスから小椋祥平を獲得。タイトなマークと激しいボール奪取が特徴な“戦える選手”で、実力者が鎮座するダブルボランチ争いに割って入れるか。
攻撃陣の破壊力に目が行く中で、GKを含めた守備陣もタイトル獲得の立役者だ。東口順昭がジュニアユース時代を過ごした古巣に加入し、ゴールマウスに鍵をかけた。クラブ新記録となる14試合無失点を成し遂げるなど、タイトル獲得に欠かせない存在だった。GKは河田晃兵が退団したものの、藤ヶ谷陽介が2年ぶりに復帰した。今季も東口への期待は大きい。
ディフェンスラインの補強は行われなかった。センターバックは岩下敬輔と丹羽大輝に加え、金正也や若手の西野貴治も控えており基本的にはこの4人で回せるという考えだろう。サイドバックの米倉恒貴と藤春廣輝は攻撃に厚みをもたらす選手で、オ・ジェソクは守備での貢献度が高い。また、左右どちらのサイドもこなせるため今季も重宝されるだろう。バランスを考えればオ・ジェソクはどちらかのSBでレギュラーを張るのではないか。
また今季はユースから4人が昇格した他、昨年、彼らより一足早く昇格した井手口陽介という若手もいる。井手口は飛び級でU-22日本代表に招集されるなど将来が期待されており、キャンプでもアピールしている。
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