「ウェインはピッチ上のどこでプレーすることもできる」
2人のストライカー、ロビン・ファン・ペルシとラダメル・ファルカオには異物感を覚えることもある。一方でウェイン・ルーニーは彼らがプレーしやすくなるように動き回っている。
ウェインはピッチ上のどこでプレーすることもできる。非常に意欲的で、ほとんどの場合に少なくとも7割以上のパフォーマンスを見せてくれる。バーンリー戦では守備的MFまで務めていた。別の試合では右サイドに押し出されたこともあった。そのポジションなら早めにストライカーを探したり、サイドチェンジを狙ったりする。だが、前線でのルーニーが他の2人以上のオプションだとファン・ハールが考えていないのであれば、そこは本当に問題だ。
彼はユナイテッドで、ボビー・チャールトンとデニス・ローに次ぐ数のゴール数を記録してきた。だがウェストハム戦では相手のエリア内で一度のボールタッチすらなかった。チームにとって良いことであるはずがない。
ユナイテッドがロングボールのチームだというサム・アラダイスのジョークに対して、ファン・ハールは火曜日の記者会見に戦術レポートをプリントアウトしたものを持参して批判も受けた。ファン・ハールがこういう強気な姿勢を見せて挑発を仕掛けることに、私は嬉しく感じている部分もある。それこそが就任時から彼に期待されていたことだ。
とはいえ、私はビッグ・サムのこともよく知っているし、彼がユナイテッドに関して言ったことは完全に冗談半分だった。結局のところ、相手はウェストハムだということをファン・ハールはよく考えなければならなかった。ビッグ・サムは優れた手腕を持った監督だが、レアル・マドリーやリヴァプールやバイエルン・ミュンヘンの監督を相手にしているのではない。誘いに乗る必要はなかった。
【了】
(※)本記事はインディペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。
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