アントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
パルマを退団した元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが13日、イタリアのテレビ局『メディアセット』のインタビューに応じ、引退をほのめかすコメントをした。
パルマの経営不振、年俸未払い問題で、カッサーノとクラブの信頼関係は破綻し、故郷のセリエBバーリやアメリカMLSのクラブへの移籍がささやかれていた。
南イタリアのバーリは現在32歳のカッサーノの出身地でもあり、1998年にプロ選手としてキャリアをスタートさせたクラブだ。1999-2000年には17歳でセリエAデビューを果たした出発点でもある。
カッサーノは「バーリは私の街だ。そしてバーリのチームは私の心のクラブだ。バーリには全てがあり、愛情がある。けれども実際、チームでプレーするとなると厳しいものがある。私と家族にとって大切なのは落ち着いた環境で、その意味でプレーしていなくてもパルマの街にいる。プレーを続けるか引退か、様子を見たい。もし現役を続けるとしても、バーリという選択はとても難しい」と話した。
パルマは昨年実施されたアンケート調査「イタリアの住みやすい街ランキング」で約100都市の中の14位だった。一方、バーリは74位と下位だったこともあり、故郷への復帰をためらっているようだ。
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