得点を決めた前回対戦同様に結果を残せるか
もっともその試合、本田は流れの中からゴールを奪った。相手の高いラインの裏を突き、フェルナンド・トーレスの作り出したスペースに走り込んでシュートを決めたのだ。今回も同様に、積極的に攻め上がる左SBマリオ・ルイの裏を突きたい。
余談だが14日の監督会見の中で、バレンタインデーに引っ掛けてこんな質問をしたフランス人記者がいた。
「ミランのトップチームの監督をやって半年経ちましたが、それでもサッカーへの愛は変わりませんか?」
それに対して、インザーギはこう答えた。
「自分の好きな仕事をやらせてもらっている。現役時代と比べてプレッシャーも多いが、正しい努力と意識を持てば成功できる。まだまだ長く監督を続けたいね」
その言葉通り、現場にかかるプレッシャーはやはり半端ではないようだ。ベルルスコーニ会長は「これからのミランはイタリア人で、できれば下部組織から育てたい」という希望を出し、5人のイタリア人選手を連れて来させた。
戦術面でも会長の希望が入っている。メネズをトップにした4-3-3でチームはまとまっていたにもかかわらず、「本格的なCFがいなければ」という理由でデストロを獲得させた。
そんな中で外国人選手にも、プレッシャーは強まるだろう。「チームは良好なミックス状態であるべきだと思う。イタリア人がチームの柱となり、外国人選手が”違い”を加えるというふうにね」とインザーギは語る。
その信頼に応えることが出来るか。同じポジションにチェルチというクラブ幹部の肝いりで獲得されたイタリア代表選手が控える中、右MFとして本田が結果を出せるかどうかに注目したい。
【了】
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